Press Release

スパマーはオンライン翻訳サービスを利用して多言語スパム攻撃を展開
シマンテック コーポレーションのSaaS事業グループであるメッセージラボ ジャパン株式会社は、「メッセージラボ インテリジェンス2009年7月度レポート」を発表しました。このレポートでは、スパマーが翻訳サービスとテンプレートを利用して多言語スパムを簡単に展開していることを紹介しています。また、7月に新たに特定されたウェブ マルウェアが1%に満たなかったため、ウェブベースのマルウェア ライターが鳴りを潜めているということも示されています。

世界的に、スパム レベルはこの2年間で最も高い約90%を維持しており、ドイツ、フランス、オランダなどの一部の国では95%を超えています。メッセージラボ インテリジェンスでは、主に英語圏以外の国でこのようなかつてないレベルが記録されている一因として、自動翻訳サービスとテンプレートを利用してスパムを多言語で機能させる手法を挙げています。現在、ドイツでは自国語のスパムがスパム全体の46%を占め、フランスでは53%を占めています。オランダでは、スパムの25%がオランダ語です。 日本では、62.3%が英語以外の言語で、中国では54.7%です。

「スパマーは、最新の戦術として再びインターネット上のオンライン ツールに頼るようになっています。翻訳サービスとテンプレートを利用することで、スパマーは多言語スパム攻撃を仕掛けることができます」とメッセージラボ インテリジェンス シニア アナリストのPaul Woodは述べています。「現在、英語以外のスパムはスパム メッセージの20分の1を占めています。この数値を詳しく監視し、スパマーが世界的な拡大を続けるかどうかを確認していく予定です。」

マルウェア ライターは、7月は鳴りを潜めていたようです。ウェブ セキュリティ アクティビティを分析した結果、6月は検知されたウェブベースのマルウェアのうち58.8%が新種のものであったのに対して、7月はわずか0.7%でした。ただし、1日に発見されるマルウェアやその他の迷惑プログラムをホストする新しいウェブサイトの数は過去9ヶ月で最高の3,618件に達しており、このことから、以前使用されたマルウェアがほかのウェブサイトに広く配布されるようになっていることがわかります。

また、7月には爆発的なスパム攻撃が3回発生しました。この一連の攻撃を通じて、短縮URLを含むスパムが急増したことも報告されています。このようなスパムは、ピーク時の7月9日にスパム全体の6.2%に達しました。この数値は、世界中で1日に送信されるスパム メッセージの件数90億を超える数に相当します。ステータスの更新やメッセージの文字数が制限されている多くのソーシャル ネットワーキング サイト(SNS)では、非常に長いウェブ アドレスを短縮URLに変換する無償のURLリダイレクト サービスの使用が普及しています。サイバー犯罪者はこれを利用して、ユーザーに実際のURLの宛先を隠します。この新たな手口を主に使用しているのは、毎日約50億件のスパム メッセージを送信するボットネットであるDonbotなどです。

最後に、7月は、サイバー犯罪者が引き続き世界のニュースやイベントを悪用しており、米国の独立記念日の祝祭がボットネットWaledacの注目を集めました。祝祭の花火を表示するように装ったメール内の悪意あるリンクをクリックするだけで、何も知らないそのユーザーはWaledecボットネットに追加されます。また、マイケル ジャクソンの死も、ファンだけでなくサイバー犯罪者からも広く注目を集め続けています。マイケル ジャクソン スパムは現在、迷惑メール全体の約1%を占めており、マルウェア攻撃や振り込め詐欺の類が頻発するようになっています。

この他の、レポートの主な内容は以下の通りです。

ウェブ セキュリティ: ウェブ セキュリティ アクティビティの分析によると、検知されたウェブベースのマルウェアの0.7%が7月に新たに確認されたマルウェアでした。また、メッセージラボ インテリジェンスでは、マルウェアやその他の迷惑プログラム(スパイウェアやアドウェアなど)をホストする新しいウェブサイトが1日に平均3,618件発見されています。これは、前月比で88.5%の増加になります。

スパム:2009年7月、新規および未知の悪意ある送信元から送られたスパムが世界全体のメール トラフィックに占める割合は89.4% (メール1.12通に1通)で、前月比1%減となっています。

ウイルス: 新規および未知の悪意ある送信元から送られたメール感染型ウイルスがメール トラフィック全体に占める割合は、295.2通に1通(0.34%)でした。これは、前月比で0.03%の減少になります。 7月期には、悪質ウェブサイトへのリンクが張られたマルウェア感染メールが15.2%を記録、前月比では4.8%増となっています。

フィッシング: メール327.6通に1通(0.31%)で、何らかの形のフィッシング攻撃が行われており、前月比0.05%減となっています。ウイルスやトロイの木馬など、メール感染型の脅威全体に占める割合で見ると、フィッシング メールの数は3.2%減少して、7月期に捕捉されたマルウェア感染メール総数の92.9%になっています。

国・地域別の傾向:
  • ドイツがフランスを抜いてスパム最多受信国になり、そのスパム レベルは97.5%に増加しています。
  • 米国のスパム レベルは86.0%に増加し、カナダは83.0%に増加しました。 英国のスパム レベルは93.6%に増加し、オランダは95.7%に増加しました。
  • オーストラリアと日本でもスパム レベルは増加しており、それぞれ92.0%と90.6%(日本)に達しています。
  • オーストラリアのウイルス活動はメール153.1通に1通に減少しましたが、7月期も依然として首位のままです。
  • 米国とカナダのウイルス レベルは増加しており、それぞれメール367.1通に1通、361.3通に1通に達しています。ドイツのウイルス レベルはメール344.5通に1通、オランダは798.2通に1通でした。香港のウイルス活動はメール299.2通に1通に、日本は580.1通に1通に達しました。


業種別の傾向:
  • 7月期のスパム最多受信業界はマーケティングおよびメディア部門で、スパム レベルは95.2%でした。
  • 教育部門のスパム レベルは95.0%に達しました。化学/製薬部門も95.0%、小売り部門は93.3%、公共部門は94.0%、金融部門は92.1%でした。
  • ウイルスの活動については、教育部門が依然として首位であり、0.10%減少したものの144.6通に1通の割合で感染メールが検知されています。
  • ITサービス部門のウイルス レベルは341.0通に1通、小売り部門は477.9通に1通、化学/製薬部門は288.8通に1通でした。


「メッセージラボ インテリジェンス」はメッセージングにまつわるセキュリティの問題や傾向、統計をまとめたデータ・分析レポートとして高く評価されています。メッセージラボでは、世界各地に配置されたコントロール タワーで毎週数十億ものメッセージをスキャンして集められる実データにもとづき、セキュリティの脅威に関する情報を幅広く提供しています。

メッセージラボ インテリジェンス2009年7月度レポート」では、上記の傾向やグラフなどすべてを詳細にご紹介、このほか国・地域別の傾向や業種別の傾向についても詳しくお伝えしています。レポート全文は、下記のURLよりダウンロードできます。 (英語版)

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